*ニュージーランドの岩場

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*CASTLE HILL(キャッスルヒル)

作者が2004年8月まで滞在していたときの情報が基になっています。現状とは異なることも大いにありえますので、ご注意ください。

SUMMARY

サイクロプスボルダーCastle Hillは最近クライミングビデオ「CONTACT」、「frequent flyers」、「EOS」等で紹介され、世界的にも有名になりつつある、New Zealandではもっともおすすめのボルダリングエリアです。緑の草原の上に何百・何千というの白い石灰岩のボルダーがころがっています。ランディングは芝生で、基本的にはよいです。まるっこい岩が多いため、マントル核心の課題が多くなりがちです。ローカルの発音だと「カーソルヒル」のように聞こえることもあります。

Castle Hill Basin(Basinは盆地という意味)には二つのメインのクライミングエリアがあります。Castle Hillそのもの(Castle Hill Stationというファームの裏手にあるため、ときにHomestead Areaともよばれます)と、4kmほどさらに離れたところにあるFlock Hill Areaです。Homestead Areaはさらに5つのエリアにわかれています。南からSpittle Hill、Quantum Field、Dark Castle、Lime Quarry ScarpとWuthering heightsです。Quantum FieldとSpittle Hill以外は私有地なのでアクセスには許可が必要なので、主にクライミングの対象となるのはQuantum FieldとSpittle Hillです。この二つのエリアでとても登りきれないほどたくさんの課題があります。

Quantum Field

Quantum FieldCastle Hillのメインとなるエリアです。独立したボルダーもありますが、ちょうど良い高さの、平らで横に広い岩がたくさんあり、課題が何本も並んでいたりします。下は平らで、ランディングがすばらしく良いことがほとんどです。ルートの対象となるようなでかい岩もたくさんあります。Quantum Fieldの裏側、Headlight BoulderやRun and Jump Slab方面は行く機会が少なくなりがちですが、個人的にはとてもおすすめです。

Spittle Hill

Spittle Hill入り口から入ってすぐ左の、ワクワクしてしまわずはいられない、大量のボルダーの転がる丘です。Quantumと異なり、比較的小さいサイズの独立したボルダーが多いです。斜面上となっているところも多く、ランディングが良くないこともあります。

ACCESS

入り口のゲートChristchurchからCastle Hillまでは73号線を約100km、1時間から1時間半のドライブです(MAP)。"West Coast"か"Authur's Pass"の看板をたどりましょう。市内を出てすぐのYaldhurstから、Sheffieldまでの間は73号線(New West Coast Road)ではなく、Old West Coast Roadを利用すると少し近道です。最後の街Spring Fieldからエリアまではさらに20分から30分です。Spring Fieldには公衆トイレ・カフェ兼雑貨屋・ガソリンスタンド(午後5時にクローズ?)等あります。Spring Fieldからしばらく行くとちょっとした峠(Porter's Pass)を越え、さらに10kmほど進むと左手にボルダーエリアが現れます。道路と直角に並ぶ並木とゲートがあり、そのあたりに車をとめます。通常は他に何台か車がとまっているので見逃すことはないと思われます。入り口のゲート付近に車をとめ、Spittle Hillエリアは徒歩2分、歩き出してすぐ左手です。Quantum Fieldは徒歩5分、正面です。

西海岸側のGreymouthからCastle Hillまでは約150kmです。Authur's Pass方面に向かうバスはあるのでバスで行くことも不可能ではないと思いますが、車がないとかなり面倒かと思われます。

SEASON & WEATHER

ご存知の通り、ニュージーランドは日本と季節が反対です。ベストなシーズンはNZの春から秋、10月から6月頃かと思われます。冬は寒いですが、雪さえ降らなければ登ることは可能です。でもたまに雪が降ってしまうと、融けるまでのしばらくの間(数日間)は登れないようです。ニュージーランドの夏は日が長く、また10月から3月まではサマータイムが導入されているため、いっそう長くなります。真夏(日本の正月前後は)は9時半まで明るいです。

ニュージーランドの天気は変わりやすく、一日のうちに四季があるなどといわれたりします。天気は西海岸側からやってくるようです。キャッスルヒルの天気はクライストチャーチとはかなり異なることが多く、チャーチが雨でもキャッスルヒルは晴れていたり、またその逆も良くあります。またSpring Fieldから峠を越えるまでは特に天気の悪いことが多く、峠は雨が降っていても峠を越えるとやんでいることがよくあります。岩場の上だけ晴れていることもあり、"Castle Hill Window"という言葉があるくらいです。ですのでとりあえず岩場まで行ってみましょう。僕はChristchurchの天気Arthur's Passの天気を参考にしています。Arthur's Passの予報が晴れか、チャーチからのドライブで、キャッスルヒル方面の山が見えているようならまず大丈夫です。

真夏(12月)

9時過ぎまで明るいです。日差しはものすごく強く、晴れていると日中はのぼせてしまいそうに暑いですが、乾燥しているので汗をかくような暑さではありません。フリクションはベストではありません。曇っているくらいがこの時期はクライミングにはちょうど良いです。夕方になると涼しくなり、クライミングには最高のコンディションになります。夜はけっこう寒くなります。

春(3月)

晴れればやはり暑く、クライミングはとっても快適です。しかし曇ってしまうとけっこう寒くなります。日が落ちるのが早くなり、また日が落ちると急激に寒くなります。でも寒くなってからのほうがフリクションがよくなります。夜の冷え込みは厳しく、朝方は夜露で草が濡れていたりします。

冬(7月)

晴れれば結構暖かく、Tシャツもしくは裸で登ることもできます。しかし、天気の悪い日はかなり寒いです。また、日陰側は岩もランディングも湿っていることが多かった気がします。たまに雪が降ることがあり、そうすると少しの間登れません。しかし、この時期も十分クライミングは可能です。晴れていればむしろコンディションは最高なのかもしれません。日が落ちるのははやく(5時ごろ)、やはり日が落ちたとたん、急激に冷えてきます。

VIDEOS

New Zealandのクライミングを紹介するビデオたち。

GUIDEBOOKS

SOUTH ISLAND ROCK(旧版)

Quantum Fieldのボルダー課題が詳細に載っています。Spittle Hillも掲載されてはいますがあまり詳しくはありません。しかし、残念なことに現在Out of Printとなっていて、入手が不可能です。作者も手に入れることができませんでした。ですので、持っている人を探すか、アウトドアショップにおいてある見本を利用してコピーを作るしかありません。New Zealand Alpine Club(Hereford StとManchester Stの交差点の角のビルの6F、MAP)のクライストチャーチオフィスにもきれいなマスターがあり、そこでもコピーをとらせてくれました。

このガイドがあっても、岩の位置関係がいい加減なため、自分がどこにいるか把握するのはかなり困難です。比較的古いため、今ガイドでプロジェクトとされている課題の多くがすでに登られています。Castle Hill - New Zealandで、それらの課題およびグレード変更された課題の一覧などが手に入ります(もしなければ)。

THE DEFINITIVE SPITTLE HILL CLIMBING GUIDE

THE DEFINITIVE SPITTLE HILL CLIMBING GUIDEつい最近出たばかりのSpittle Hillのガイドブックです。Quantum Fieldはまったく載っていません。ボルダー・ルートともに掲載されています。写真も交えてあり、非常に見やすくわかりやすいガイドブックです。このガイドなら、たぶん迷うことはないと思います。各地のアウトドアショップで手に入ると思います。NZ$25。

SOUTH ISLAND ROCK(改訂版)

SOUTH ISLAND ROCK(改訂版)「South Island Rock」の改訂版はすでに発売されていますが、キャッスルヒルのボルダーガイドがなくなっています。他の作りは前とほぼ同じでブリトンやワナカなど新しいエリアがいくつか追加されています。NZ$59。

ROCK DELUXE

ROCK DELUXEQuantum Fieldのボルダー課題が詳細に載っています。Ivanら実際に登ってみてコメントや各情報を整理し直したらしく、「South Island Rock」より正確であるもよう。岩の位置関係も正確になっていると思われる。航空写真を切り抜いたような岩のマップが若干見づらい。NZ$50。

ACCOMMODATION

Camping

一番安く済ませたいならやはりキャンプですが、クライミングエリア内でのキャンプは禁止されています。公式にキャンプが可能なところまではちょっと遠いので車がないと厳しいです。近くの川のそばでキャンプしている人もいましたがOKなのかどうかは知りません。買出しは車で40分のDarfieldにスーパーがありますがちょっと高めなので、レスト日にでもChristchurchまで戻ることをおすすめします。Riccarton RoadからYaldhurst Roadに入るところに24時間営業のCountdown(スーパーマーケット)があります。

Craigieburn Recreational Area

キャンプ場10km(10分)ほどAuthurs's Pass方面(Christchurchと反対方向)へ車を走らすと、Craigieburn Recreational Areaというところがあり、そこでキャンプが可能です。暖炉とテーブルのある小さな小屋とトイレがあります。無料です。近くには小川もあります。小屋は床も扉もないので寒いですが、人が少なければイスもしくはテーブルの上でシュラフで寝れます。でも、テントはあったほうが良いです。

バカ鳥季節によってはKea(鳥)の攻撃が非常に激しく、テントに穴が開けられたり、車の窓のゴムパッキンが噛み千切られたりするので要注意。

Lake Pearson Wildlife Refuge

湖のほとりのキャンプ場Keaの攻撃が激しすぎて耐えられないようなら、さらに10kmほどAuthurs's Pass方面に車を走らすと、湖のほとりにキャンプ可能なエリアがあります。こちらはKeaがでません。無料。トイレがあります。湖の水もきれいかどうか知りませんが使えます。

Castle Hill Station

クライミングエリアから見えるファーム、Castle Hill Stationでは快適なAccommodationを提供しています。ホームステイおよびバックパッカーズが利用可能です。車がないならここに泊まりこむと良いかもしれません。エリアまでは500m、薪・温水シャワー・ベッド・キッチン・冷蔵庫等完備。一泊$15、夏は客は少なく貸し切りのことも。

現在クローズ中!との情報あり。

Ph: (03)318-8616 or (03)318-8466.
E-mail: castlehill@xtra.co.nz

バッパーもやってるファーム バッパーの建物 バッパーのキッチン

Spring Field

Castle Hillに一番近い街、で岩場まで25分。モーテル・バックパッカーズ・YHA・キャンプサイト等があります。スーパーはなく、カフェ兼雑貨屋・バー・ガソリンスタンドなどあります。

Smylies Accommodation

YHAである、Smylies Accommodationはオランダ人の旦那さんと日本人の奥さんの夫婦が経営しており、とてもアットホームで良い雰囲気。旦那さんも日本語が上手。遊び好きの3人のハーフの子供たちも出迎えてくれます。設備もとってもきれいで、とっても快適です。おすすめです。

Ph: (03)318-4740, Fax: (03)318-4780.
Web Site: http://www.smylies.co.nz/
E-mail: stay@smylies.co.nz

ユースホステル リビング 部屋

Darfield

Four Square(中規模スーパーマーケット、値段はChristchurchの大型店より高め)があってCastle Hillに一番近い街、岩場までは約40分。モーテル等があります。

Christchurch

クライストチャーチ市内から1時間半ですので、市内の宿泊施設を利用して日帰り可能です。

SHOPPING

クライストチャーチ中心部(MAP)にはたくさんアウトドアショップがあるので、そこでトポ等手に入ります。Bivouacでは日本人スタッフが働いているので頼りになります。Bivouacはニュージーランドでは一番大きいアウトドアショップチェーンです。MainlandではFive Tenのシューズを取り扱っています。ニュージーランドのアウトドア用品は非常に高いです。特にクライミングシューズは種類も少ない上に$180〜$350と高いです。とくにFive Tenは取り扱っている店が少ない上にべらぼうに高いです。こちらで何か買おうと思わないほうが良いでしょう。ガスヘッドは韓国のブランドKOVEAのものが売っているので、それだけは安いです。お土産等にはNew Zealandのブランド、Cactusなんかがよいのでは。

食料の買出しは市内の大型スーパーマーケットで。Riccarton RoadからYaldhurst Roadに入るところに24時間営業のCountdownがあります。その他、Pack'n SaveやNew Worldなど市内にあります。日本食は大手スーパーにはInternational Foodコーナーがあり、多少売ってはいますが値段はすべて高いです。Manchester StとSalisbury Stの角にはAsian Food Wearhouseというお店があって、中国を中心にアジア各地の食材・調味料が売ってます。

食料以外ではWearhouseという、日本でいうホームセンターみたいなチェーンがあって、いろいろ安い値段で売ってます。

OTHER THINGS TO DO

Cave Stream Scenic Reserve

岩場からAuthurs's Pass方面へ5分ほど車を走らせると、ケービングふうのハイキングができるコースがあります。洞窟の距離は362m、時間にしたら40分〜1時間程度だそうです。秋場研さんによるHP、ニュージーランド・トランピング&温泉情報詳しい紹介があります。DOCのHPにも紹介があります。

キャッスルヒルをもっと知りたいあなたに!!

もっとキャッスルヒル!
新コーナー、キャッスルヒルおすすめの課題など。
キャッスルヒルビデオ!
キャッスルヒルを舞台とした自主制作クライミングビデオ。ただいま日本にて編集中。

PHOTOGRAPHS

「The Unrepeatable」(V6)

ハードマントルのテストピース「The Unrepeatable」(V6)。

「Frictionless」(V6)

名前のわりに比較的簡単なマントル「Frictionless」(V6)。

「Dreamhouse Traverse」(V6)

一手目ランジが遠い「Dreamhouse Traverse」(V6)。

「Snake Eyes」(V9)

「Snake Eyes」(V9)。

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